行橋厚生病院の
ホームページにようこそ
当院は、霊峰英彦山を源流に持つ今川のほとりにある病院です。行橋市は福岡県の東南部、周防灘に面した豊かな自然に恵まれた人口約7万人の平和な町です。
私たちは、精神の病にかかられた患者さんが心おきなく病気をいやし、再び家庭へ、社会に復帰できるお手伝いのできる病院になれるように努力を続けています。
色々な方のニーズに応えていけるよう、職員一同、工夫もしています。
どうぞ、御気軽においでください、お待ちしております。
病院長ごあいさつ
病院長
小原 喜美夫- 略歴
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昭和55年 九州大学医学部後、九州大学精神科勤務 昭和57年 国立肥前療養所、大阪回生病院精神科、佐賀医科大学精神科などに勤務 平成6年 福岡県精神医療センター太宰府
病院副院長勤務を経て、現在に至る令和5年 病院長就任
- 専門分野
- 精神保護指定医、日本精神神経学会、日本精神科救急学会、日本精神分析学会、日本臨床精神神経薬理学会等所属
この度、2023年8月1日をもちまして行橋厚生病院の病院長に就任いたしました小原喜美夫でございます。どうぞよろしくお願いいたします。ここに謹んでご挨拶を申し上げます。
私が精神科医になった当時、もう40年以上前になるが、精神科は内科などの一般科とは、一線を画す全く別の科のような印象があった。学生時代に美術、芸術、哲学などにのめり込んだ私は、一般科に興味が沸かず、卒業前、精神科なら面白そうだという甘い考えで選んだような気がする。
精神科は、私にとって新しい学問だった。学生時代、教科書もろくに読まなかった私には、何もかも新しい知識であり、経験だった。臨床研修は驚くことの連続であった。
研修医1年目の時、若い統合失調症の患者を受け持ち、ハロペリドールを処方して数日経った頃、その患者が喉をかきむしるような苦悶状態となった。私は何が起こったか判らず、慌てて当時指導医だった先生を呼んだ。するとその先生は、一目見て、アカシジアと判断し、ビペリデンの注射をゆっくりと静注した。すると注射している最中に苦悶様の表情が、すっと消えて行った。これはすごい、奇跡を見たと思った。
そのような小さな奇跡を目撃することは、精神科臨床に携わっていると時々?(たまに?)ある。それはお金に換えられない喜びであり、私が長く臨床をしている理由かもしれない。
そのような体験は、私が治療を主導しているケースばかりではなく、当院の看護師や介護スタッフが見せてくれることもある。アルツハイマー型認知症の高齢者が誤嚥性の肺炎が起きた際に、点滴をして抗生剤を投与すると何とか肺炎は治るが、寝たきりとなり、そのまま衰弱してしまい亡くなるケースもある。私は諦めざるを得ないと思い、亡くなられた際の唱えるお経などを考えてしまうこともあるが、当院の看護者は、必死に看病して口から栄養や水分を摂らせ、寝たきりから車椅子に乗せ、起立できるまで看病し、生き返らせる。私が出張から帰り、久しぶりに病棟に行くとその患者が車椅子に乗って笑顔を見せることがある。「あれ、あんな衰弱していたのに・・・」と私は驚きつつも、笑顔を返し、心の中で自分を恥じる。それも小さな奇跡であり、予想が外れて嬉しい臨床の一場面である。
その様な病院で病院長として、これからもこの現場で働けるのは嬉しい。
看護部ごあいさつ
看護部長
下山 直美- 略歴
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昭和63年 川崎医療短期大学 卒業 平成13年 行橋厚生病院入職 平成28年 看護副部長就任 平成29年 看護部長就任
私たち看護部は、法人の理念である「患者様や地域、学問への4つの献身」に基づく姿勢を大切に、皆さまと向き合っています。
患者様の健康のために心をこめて寄り添うことができるよう努力しています。地域の皆様の健康のために気軽に健康相談をしていただけるよう、地域の活動にも積極的に参加をさせていただき、皆さまと普段から話しやすい関係づくりを大切にしています。
私は、健康であるためには、「笑顔で過ごせること」が大切と考えています。心身ともに健康でなければ笑顔は乏しくなり、健康であれば笑顔はもっと素敵に輝くことと思います。
そのために「笑顔でのあいさつ」を常に意識し、心を開いて話ができる雰囲気づくりを日々実行しています。
これからも、私達が皆さまからの信頼が得られますよう、最適な医療サービスの提供に努めます。
病院概要
当院は精神科180床、療養内科44床の病院です。
院内には作業療法室、理学療法室、心理室、相談室があり、専属スタッフが様々な患者様のニーズにお応えできる体制を作っています。
またデイケアセンターでは在宅の患者様に継続したリハビリの場をご提供しています。
付属施設としてあざみ訪問看護ステーションがあります。
当院の外来は月曜から土曜まで受け付けています。
外来の診療時間は原則として朝の9時00分から午後12時30分までです。
それ以外の時間の診療をご希望の方はあらかじめ当院までご連絡ください。
- 住所
- 福岡県行橋市大字大野井640番地
- 電話
- 0930-23-1230
- アクセス
- JR日豊本線行橋駅(博多から特急で1時間)から約2キロメートルです。